元小学校教員主婦のひとり言

宿題をしない子どもにイライラ!小学生の宿題事情と対策を元教師が解説

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新学期が始まりました。

わたしが教員時代、家庭訪問や個人面談で保護者の方からよくいただいた質問が“宿題”についてです。

  • 宿題をやりたがらない
  • 集中力がない
  • 量が多くて大変
  • てきとうに済ませてしまう

など、さまざまなお悩みをいただきました。

 

そこで、今回は教師の立場から、

  • 宿題の取り組み方のポイント
  • 宿題が多くて大変な時の対策

についてご紹介します!

ぜひ、最後までお読みください♪

 

目次

1年生の学習時間は10分が目安

小学生の家庭学習時間の目安は学年×10〜15分と言われています。

つまり、1年生なら10〜15分、2年生なら20〜30分程度が目安です。

 

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

実は、子どもの集中力が続く時間は大人が思っている以上に短いよ。

1年生の家庭学習の目標時間はだいたい10分くらいだよ。

小学生のママ<br>A子さん
小学生のママ
A子さん

たったの10分!?

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

そう!だから、10分集中できていれば十分だと言えるよ!

 

もし、

  • 毎日の宿題で目安以上に時間がかかっている
  • 親も子どもも宿題に苦痛を感じている

という状況なら、それは宿題の量が適切ではない可能性があります。

 

もちろん、子どもによって集中できる時間は異なります。

得意不得意など、内容によっても集中できる時間は変わってきます。

お子さんに合わせて時間を設定してあげることが大切です。

その時には、学年ごとの目安時間(学年×10〜15分)を参考にすると良いでしょう。

 

宿題の順番を工夫する

宿題に取りかかるまでに時間がかかってしまう場合は、宿題の順番を見直してみると良いでしょう。

 

小学生のママ<br>A子さん
小学生のママ
A子さん

宿題に取りかかるまでにとっても時間がかかってしまう。

どうしたら良いのかな?

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

取りかかりに時間がかかる場合は、作業系の内容から始めるのがおすすめ!

あと、宿題の順番をルーティン化させると取りかかるまでのハードルが下がるよ!

 

漢字練習などの頭を使わない学習から始める

漢字練習や計算ドリルなどの、比較的頭を使わずにできる宿題を前半に取り組むのがおすすめです。

漢字や計算などは、繰り返し宿題として出されることが多いです。

ですから、やり方の手順がわかっているので取り組みやすい内容です。

また、簡単な計算問題や漢字練習なら、答えが分からなくて手が止まるということもありません。

 

一方で、国語の読解や文法問題、算数の文章題などの頭を使う問題は、エンジンがかかってきた後半に回すと良いでしょう。

 

ただし、漢字練習は苦手意識を持つお子さんが多いのも現状です。

子どもの得意不得意に合わせて宿題の順番を変えて工夫してみましょう!

 

順番をルーティン化する

宿題の順番をルーティン化すると、集中しやすくなります。

わたしが教員時代、宿題で特に悩みを抱えていないご家庭では、

  1. ドリルやプリントの直し
  2. 漢字練習や計算ドリル等、メインの宿題
  3. 音読や計算カード

といった感じで、宿題をルーティン化させている場合が多かったです。

毎日同じ流れで進めることで、子どもは安心して宿題に取り組むことができるようになります。

また、あえて時々順番を変えることで、宿題を飽きさせないように工夫しているご家庭もありました。

 

勉強場所はリビングで!でもテレビやゲームに背を向けて

自分の部屋の自分の机で勉強をさせるご家庭もありますが、おすすめの勉強場所はズバリリビングです。

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

子どもが宿題をやる場所はリビングがいいよ!

小学生のママ<br>A子さん
小学生のママ
A子さん

どうして?自分の部屋の方が集中できるんじゃないの?

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

大人の目があった方が子どもは集中しやすいよ。

ただし、ゲームやテレビが目に映らないようにしてあげよう!

小学生のママ<br>A子さん
小学生のママ
A子さん

電源を消しておくだけではダメなの?

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

テレビやゲームは、消していても目に映るだけで集中力が削がれてしまうんだって!

 

大人の目がある方が、子どもの集中力が続きやすいです。

また、分からない問題があった時には、すぐに聞くことができます。 

一方で親も、子どもがどんな問題でつまずいているのか、得意な勉強・苦手な勉強は何かを知ることができます。

 

ただし、注意しなければならないのは、リビングにあるテレビやゲーム、タブレット

これらは、子どもの集中力を削ぐ要因になります。

できれば、テレビに背を向けるような場所に勉強スペースを確保してあげるのがベストです。

 

宿題が多くて大変な時は?

学年×10〜15分の目安時間を集中して取り組んでもなお宿題が終わらない。

そんな時は、宿題の量が多すぎる可能性があります。

どのように対処するのが良いのでしょうか。

 

担任の先生に相談する

宿題をするのがどうしても困難な場合や、量が多すぎて困っている場合は、素直に担任の先生に相談してみるのもおすすめです。

学校の授業や宿題は、一般的にそのクラスの“中の下“程度の成績の子どもを目安に設定されると言われています。

ですから、その宿題が簡単すぎる子どももいれば、多すぎる子どももいるのは当然です。

宿題は、その子と親が苦痛を感じずに取り組むことができ、かつ、その子の成長につながるものであるべきです。

多すぎる宿題は、デメリットしかありません。

 

小学生のママ<br>A子さん
小学生のママ
A子さん

でも、みんなやってることなのに、ウチの子だけ減らしてって言いづらい…。

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

みんなと同じ量をこなす”よりも、“自分に適切な量を知って、できることを一生懸命取り組む”方が大切だと考えよう!

 

できるのにやらないのは怠けですが、できないのに無理やりやらせるのは苦行です。

子どもに適切な量・内容を見極めることが大切ですね。

 

音読と計算カードだけでも取り組む

宿題でよくあるのが、「音読」と「計算カード」。

「おうちの人に聞いてもらってサインをもらいましょう」が定番です。

 

小学生のママ<br>A子さん
小学生のママ
A子さん

毎日宿題で出されるけど、実際のところ意味あるの?

元小学校教員<br>PAO
元小学校教員
PAO

めんどくさがって適当に済ませてしまう家庭も多い音読と計算カード。

でもこれらの宿題は、かなり大切だとわたしは考えているよ!!

 

もし宿題が多くて辛いから減らしたい!という場合は、音読と計算カード以外を削ることをおすすめします。

わたしが音読と計算カードが大切だと考える理由は3つあります。

 

音読で学習内容の理解につながる

国語の学習では、物語や説明文を読みます。

正直、子どもは文章を一回読んだくらいではほとんど理解できていません。

実際、大人でも文章を一回読んだだけで中身を完璧に理解していることってほとんどありませんよね?

新聞をイメージしてもらうと分かりやすいです。

新聞の記事を一回読んだだけで、中身を正しく・深く理解できている人は少ないと思います。

子どもにとって国語の教科書の文章は、そんなイメージです。

ですから、同じ文章を何度も繰り返し音読することで、内容を理解していきます。

家庭の音読で文章の内容を理解した上で、授業で自分の考えを広げたり内容の深い理解へと繋げていくのです。

 

 繰り返し学習で理解が深まる

音読では、文章を何度も繰り返し読むことで、その文章の意味を理解します。

さらにその中で出てきた、新しい言葉や漢字も自然と覚えていきます。

計算カードでも、単純な計算を繰り返すことで計算能力を定着させることができます。

単純な語彙力や計算能力を鍛えるには、音読と計算カードとても効率が良い学習なのです。

 

親が子どもの学習内容を把握できる

毎日の音読や計算カードをチェックしてあげることは、子どもが毎日学校でどんな勉強をしているのかを親が知る機会になります。

また、どこでつまずいているのか、理解できていないところはないかを把握することもできます。

子どもの学習の定着度を気にしている親は多いでしょう。

その場合はまず、音読と計算カードがすらすらできるか確認してみてください。

 

宿題をしない子どもにイライラ!小1の宿題事情と対策まとめ

多くの家庭で悩みの種になっている、子どもの宿題をしない問題。

解決策として、

  • 目安時間の把握(学年×10〜15分)
  • 宿題の順番を工夫する
    • 単純作業の内容から取り組む
    • 宿題の順番をルーティン化する
  • リビングで勉強する   

が挙げられます。

 

それでも宿題が多くて大変な時は、

  • 素直に学校の先生に相談する
  • 音読と計算カードだけでも取り組む

といった形で、子どもに合った宿題の量に調節してあげることが大切です。

親も子どもも、無理せず取り組める宿題にしていきたいですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました♪

 

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この記事を書いた人

小学校教諭として5年勤務した後、帰郷&出産のため退職。
1年前、再就職を試みてジョブカフェに足を運ぶも、
「職務経歴書?何書くの?」
「添状?何それ美味しいの?」
状態で絶望し、教員の転職について勉強しました。
この経験から、教員の転職のノウハウについて発信しています。
その他、学校のあれこれや子育て関連の記事も公開中。

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