元小学校教員主婦のひとり言

1年生の通知表の見方を元教師が解説!よくできるを増やす方法とは?

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こんにちは、PAOです!

 

小学校に入って初めての通知表。

誰かと比べるわけでもなければ、ネットの情報もいまいちアテにならない…。

 

1年生のママ
1年生のママ

うちの子は、この成績で大丈夫なのかしら

 

と心配になる方も多いかと思います。

 

そこで今回は、元小学校教員のPAOが、教員目線から通知表を見る時のポイントを解説します!

また、「よくできる」や「◎」を増やす方法も合わせてご紹介!

ぜひ、最後までご覧ください♪

 

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

あくまでわたし個人の意見なので、先生によって考え方は違うよ!

この記事の内容が絶対!と言うわけではないので、参考程度にとどめてね!

 

目次

通知表を付けるときの先生の心理

先生がどんな意図で成績をつけているかがわかると、通知表の全体像が見えてきます。

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

通知表を読み解く鍵は先生の心理だね!

基本的に、学校は「クレーム」を嫌う傾向にあります。

ですから、先生たちはできる限り保護者が不快に思わないように気を遣って成績をつけることが多いです。

それを前提に踏まえた上で通知表を読み解くと、先生の真意が分かってきます。

そうすると、子どもの学校での姿がイメージしやすくなりますよ。

 

学期ごとの違い

その学期ごとに子どもを評価して成績をつけます。

成績をつける時の基準を元に「よくできる・できる・がんばろう(または◎・○・△)」の3段階で評価をします。

でも実際のところ、学校の成績は学期ごとに少〜し偏りがある場合が多いです。

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

先生も人間だからね〜。

今回は3学期制の場合を取り上げました。

 

1学期

1学期の通知表は、1年で最初の成績なので少し厳しめにつける傾向があります。

理由は、その成績が1年間の基準になるからです。

例えば、最初から「◎」や「よくできる」をつけてしまうと、2学期以降にそれ以上の評価をつけてあげられなくなってしまいますよね。

だから、最初は「○」や「できる」にとどめておくことが多いです。

 

1年生の1学期だと「できる・がんばろう(または〇・△)」の2段階評価の場合もあります。

テストが少なく、学習も幼稚園・保育園の延長線上のような内容であることも多いので、成績をつけるのが難しいという事情があります。

 

所見では、主に子どもの第一印象を書きます。

「担任からあなたのお子さんはこんなふうに見えていますよ」と言う先生からのメッセージですね。

 

2学期

2学期は、1学期と比べてどうなったのか、変化した部分を評価します。

当然ですが、頑張った子は成績は上がるし、難しい部分が増えた子は成績が下がります。

個人的に、2学期が一番その子のありのままの評価を付けられる印象があります。

 

2学期は行事が多いので、所見では行事で活躍したことなどを中心に書くことが多いです。

 

3学期

1年で最後の通知表なので、3学期はかなりあまく付けることが多いです。

もちろん子どもたちの次年度へのモチベーションをあげると言う目的もありますが…、

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

正直なところ、1年の最後の最後に子どもや保護者との関係性を壊したくないと言う気もちもあったよ!

と言うのが本音です。

3学期で成績が極端に下がることはあまりありません。

ですから、3学期の評価がよかったからと言って、あまり調子に乗らない方がいいかもしれませんね(^_^;)

 

子どもの様子が詰まった所見

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

学校での子どもの様子を知りたいなら所見は要チェック!!

  

ついつい教科の評価に目がいきがちですが、子どもの学校での様子が知りたいなら、ぜひ所見を確認しましょう!

ここには、先生から見た子どもの様子が文章で記載されています。

一人一人違う文章なので、学校での子どもの様子を知るためには重要な項目です。

(※中には所見をコピー&ペーストで済ませてしまう先生もいらっしゃいますが…^^;)

ただ、そこから先生の本心を読み解くには少しコツが必要です。

 

基本的に悪いことは書かない

大前提として、先生は所見に悪いことは基本的に書きません。

前述した通り、学校は「クレーム」を嫌うからです。

あからさまに

  • 「〇〇はできませんでした。」
  • 「△△をもっと頑張りましょう。」

といった書き方は、あまりしません。

 

文章の真意に注目!

先生は所見に悪いことをはっきりとは書きません。

でも、気になる点や直してほしい点も保護者には伝えたい。

と言うことで、そういったことをさりげなーく所見に含めています。

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

オブラートに包んで包んで伝えるよ!

例えば、

時間を守れない子どもに対しての所見例

×「〇〇さんは時間を守ることができません。」

○「時間を守れるように、時計を見て行動するよう指導しました。」

このように書きます。

他にも、

一つ一つの作業が遅い子どもに対しての所見例

×「△△さんは、他の人より作業が遅いです。」

○「△△さんは、一つ一つのことに丁寧に取り組みます。2学期は時間内に作業を終わらせることも目標にしましょう。」

といった書き方もできます。 

これらはあくまで一例ですが、所見の内容を少し気に留めてみると、子どもの学校での様子が見えてくるかもしれません。

 

成績に関する教員の本音については、こちらの記事も参考にしてみてください↓

https://dyaly.tech/20220123-2/

こちらは中学校教員目線で書かれた記事ですが、参考になる部分もあるかと思います♪

 

「△」や「がんばろう」があったら注意が必要?

世代や地域によっては5段階評価だったお父さんお母さんもいらっしゃるかもしれません。

1年生のママ
1年生のママ

3段階評価っていまいちよくわからない…。

「△」や「がんばろう」って実際のところどうなの?

 

と言うことで、教員目線からこの疑問にお答えします!

また、通知表に「△」や「がんばろう」があったらどうしたら良いのでしょうか?

 

「△」や「がんばろう」はあまりつけない

あくまでわたし個人の感覚ですが、「△」や「がんばろう」の評価多用しません

特に、「主体的に学習に取り組む態度」(以前だと「関心・意欲・態度」と言う項目でした)と呼ばれる項目で「△」や「がんばろう」を付けることはめったにありません。

ですから、通知表の中に「△」や「がんばろう」があったときは、かなり難しさを感じていると思った方がいいかもしれません。

 

ただし、2段階評価では「△」や「がんばろう」はあまり珍しくない場合もあります。

 

1学期だけなら過度に心配する必要はない

前述した通り、1学期は厳しめに成績をつける傾向があります。

ですから、1学期に「がんばろう」がついて、その後「できる」や「よくできる」に変わった場合は過度に心配する必要はありません。

日々の学習の中で成長できていると言うことです。

 

ただし、2学期・3学期も変わらず「△」「がんばろう」なのであれば、それは注意が必要かもしれません。

 

「書く」力の弱さが原因の可能性も

少し話が逸れますが、先生たちはどうやって成績をつけているのでしょうか?

1年生のママ
1年生のママ

え?

そんなの、テストの成績に決まってるじゃん!

と思われるかもしれません。

もちろん、それも評価に含まれますが、実際にはテストだけで評価していないと言うのが現実です。

日々の学習で使用しているノートやプリントが、実は評価に大きく絡んでいます。

例えば、

  • 国語や算数…ノート
  • 生活科…アサガオやミニトマトの観察記録
  • 図工…自分の作品の紹介カードや観賞カード

などです。

これらに、自分の考えを正確に書いたり、表現したりできているかどうかを見て先生は評価をしています。

どんなに素晴らしい考えを持っていたり表現力があったりしても、それを書いて残すことができなければ残念ながら先生に伝わりません。

ですから、「書く」力が乏しいと十分に理解できていないと判断されて「△」や「がんばろう」の評価になってしまうのです。

「◎」や「よくできる」を増やすためには?

お子さんのやる気向上のためにも、「◎」「よくできる」の項目を増やしたいですよね。

実は、「◎」や「よくできる」を増やすにはちょっとしたコツが必要です。

 

「書く」力を身につけることが超重要!

前述した通り、学校で良い成績を取るためには「書く」力がとにかく重要です。

理由は、理解できているかどうかは「書く」こと(ノートやプリントなど)で判断されるからです。

ですから、普段から自分の考えや気持ちを文章で書いて表現できるようにすることが大切になります。

1年生のママ
1年生のママ

じゃあどうすればその「書く」力は鍛えられるの?

元・小学校教員PAO
元・小学校教員PAO

おすすめは断然“日記”だね!

 

日記は、事実を端的にまとめる力、自分の気持ちや考えを表現する力を効率的に育てることができます。

また、普段から日記を書くことで「書く」ことへの抵抗が減るのもポイントです。

特に低学年は、そもそも文章を書くこと自体に嫌悪感を抱いてしまう子どもが多いです。

にも関わらず、学校の学習は書くことばかり。

書くことが嫌→書けない→成績が下がる

…という負のスパイラルに入ってしまいます。

それを避けるためにも、普段から書くことに慣れさせてあげることが大切です。

 

1年生の通知表の見方を元教師が解説!まとめ

通知表を見るときのポイントをまとめると以下の通りです。

  • 1学は期厳しめ、2学期は妥当、3学期は甘めに評価される
  • 所見の先生の真意を読み解くと、子どもの学校での様子がわかる
  • 「△」や「がんばろう」の評価はあまりつけない
  • 所見の真意を読み取れば学校での子どもの様子がよくわかる

 

また、「がんばろう」がついてしまった場合や、「よくできる」を増やしたい場合。

  • 自分の気持ちや考えを「書く」ことで表現できるようにする
  • 書く力を鍛えるには日記がおすすめ

 

さて、ここまで、通知表の中身について解説をまとめました。

しかし、通知表の評価は、あくまで子どもの学習定着度をものさしではかったに過ぎません。

成績の良し悪しで一喜一憂するのではなく、お子さんが楽しく元気に学校に通うことを一番に考えましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました♪

 

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この記事を書いた人

小学校教諭として5年勤務した後、帰郷&出産のため退職。
1年前、再就職を試みてジョブカフェに足を運ぶも、
「職務経歴書?何書くの?」
「添状?何それ美味しいの?」
状態で絶望し、教員の転職について勉強しました。
この経験から、教員の転職のノウハウについて発信しています。
その他、学校のあれこれや子育て関連の記事も公開中。

【ライティングのお仕事承ります!】
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