現在、
「教員から転職したい!」
と考えている人も少なくないのではないでしょうか?
でも、
「教員からの転職って難しいと聞いたことがある。」
「転職したいけど、そもそもどういう手順で進めていけばいいの?!」
と悩んでいる方も多いことでしょう。
この記事では、
- 教員から転職する道のり3ステップ
- 教員におすすめできる転職先
についてご紹介します!!
「元教員で、現在はフリーランスで仕事をしているわたしの経験も踏まえて具体的に紹介するよ!」
転職までの道のりを知り、正しく転職活動をすれば、自分の将来の可能性を広げることができます。
自分にあった仕事を見つけるためにも、ぜひ最後までお読みください♪
教員が転職したくなる理由
そもそも、教師からの転職を考えている人は、どのような理由で辞めたいと感じているのでしょうか?
人によって辞めたい理由は様々ですし、一つのことが原因ではない場合がほとんどです。
今回は、辞めたい理由として特によく聞く意見を4つ取り上げてご紹介します!
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長時間労働などブラックな勤務状況
教員が仕事を辞めたい理由で、最も多いのがこの長時間労働ではないでしょうか。
実際、教職員の平均勤務時間は11時間17分で、
- 小学校教員の3割
- 中学校教員の6割
が過労死ラインと呼ばれる月平均80時間以上の時間外労働を強いられています。
※ちなみに、民間の平均は0.8割だそうです(笑)
さらに、教員はこの残業に手当が支払われることもありません。
「こんな労働状況では、辞めたくなるのは当然かもしれないね!」
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人間関係によるストレス
先生は、人間関係を築くのが非常に難しい仕事です。
「どんな仕事にも人間関係は付きまとうもの!
先生だけが大変なわけじゃない!!」
という人もいますが、わたしは教員の人間関係は少し特殊だと思っています。
例えば、
- お医者さんなら、病気
- 美容師さんなら、髪
- アパレル店員さんなら、服
に向き合えば良いわけですが、
- 先生が向き合うのは、子ども
向き合わなくてはならないのが生身の人間ですから、余計難しいですよね。
また、教員の場合、築かなければならないコミュニティが多岐にわたります。
- 対子ども
- 対保護者
- 対教職員
- 対地域住民
などです。
これも、教員の人間関係が難しい理由の一つです。
時代遅れの教育環境
身の回りの環境は常に変化していきます。
特に、最近は時代の移り変わりが著しく、10年前までは当たり前だった携帯電話(いわゆるガラケー)も今では見ることがなくなりましたよね。
でも、教育現場はどうでしょうか?
未だに、
- 黒板の前に先生が立つ授業スタイル
- 全員が前を向いて席に座り、一生懸命ノートを写す作業
- ほとんど変化のない教科書
- 全員が取り組まなければならない宿題
などなど…、10年、20年以上前から変化していない光景ばかりです。
時代に取り残されているような感覚から、教師という仕事に嫌気がさす人も少なくないでしょう。
他にやりたいことがある
教員は、熱い思いを持って働いている人が多い印象があります。
「いろいろなことに挑戦してみたい!」
「教師以外の仕事にも興味がある!」
といった、前向きな理由で退職を決意する人もいます。
教員からの転職・3ステップ
「よし!教員辞めて、転職するぞ!!」
「お、いいね!その意気込みが大事!」
「…でも、転職ってどうやったらいいの??」
いざ、転職をしようと思っても、何から始めていいか分からない、そんな人も多いのではないでしょうか?
「転職の道のりはざっくり3ステップ!」
①転職サイトや転職エージェントに登録する
②書類選考・面接
③内定・退職
それでは、具体的にみていきましょう!
①転職サイトや転職エージェントに登録する
まずは、転職サイトや転職エージェントに登録しましょう。
手軽に始めたい人は、転職サイトに登録して、求人を眺めてみるところから始めるのも良いでしょう。
アカウント作成時に、「希望転職時期」や「希望職種」等具体的に聞かれるので身構えてしまうかもしれませんが、決まっている範囲で入力すれば問題ありません。
「入力したら絶対転職しなきゃダメ!
…なんてことはないので大丈夫だよ!」
ある程度転職の意思も決まっており、本格的に始めたい人は転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントなら
- キャリア相談
- 自分に合った求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接練習
- 転職活動のスケジュール管理
などの、手厚いサポートを受けられます。
やってみると分かりますが、これらを自分一人でやろうと思うと、かなり難しいです。
専門家のアドバイスを受けながら、徹底的に準備を進められるので採用率もぐっと上がります!
転職エージェントは完全無料なので、まずはキャリア相談から利用してみるのはいかがでしょうか?
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地域のジョブカフェや各自治体のハローワークなども活用しよう
個人的には、地域のジョブカフェやハローワークもおすすめです。
ジョブカフェとは、都道府県が主体的に設置する、若者の就職支援を行う施設です。
「わたしは地元のジョブカフェとハローワークに何度か足を運んだよ!」
都道府県と連携しており、公的機関に近い施設なので安心感は抜群です。
地元に根付いた企業や公的な仕事の求人も多く扱っています。
(学校の講師求人なども扱っているようです。)
転職エージェントほどの手厚さはありませんが、
- 地元で就職したい!
- 転職エージェントの利用までは、ちょっと抵抗がある…。
という方にはぴったりですよ!
②書類選考・面接
転職サイトや転職エージェント、ジョブカフェなどで気になる求人を見つけたら、書類選考・面接に進みましょう。
ここが、やはり独学では難しいところです。
どうしても独学で進めたい方は、履歴書を書く時にぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
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転職エージェントやジョブカフェで、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらったり、面接練習をしてもらったりして、しっかり準備を整えましょう。
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③内定・退職
めでたく内定が決まったら、退職の手続きを進めましょう。
職場と円満に退職したいのであれば、3月退職がおすすめです。
みなさんご存知の通り、教員の仕事は年度を区切りに1年単位で動きます。
ですから、年度末の退職は一番周りに迷惑もかからないし、変な噂もたちにくいです。
その場合は、11〜12月頃には、管理職に退職の意向を伝えましょう。
なぜなら、それくらいの時期から次年度の人事が動き始めるからです。
「でも、内定が決まっていない段階で『辞めます』っていうのは
怖いよね…。」
という方もいるはずです。
そんな場合は、
- 11〜12月頃に「内定が決まったら退職も考えています」と管理職に伝える
- 内定が決まり次第、退職する意思を伝える
という順序がおすすめです!
「ただし、めったにないけど、校長先生がうっかり誰かに口をすべらせて話してしまうかもしれない!というリスクがあることも忘れずにね!」
【教員からの転職】おすすめの転職先(教育関係)
さて、ここからは、教員におすすめの転職先を具体的にご紹介します!
まずは、比較的転職ハードルの小さい、教育関係の仕事です。
私立学校教諭
公立学校で働いていた方には、私立学校への転職もおすすめです。
自分に合った教育方針の私立学校があれば、ぜひ応募してみましょう。
公立学校の教員採用試験と違い、一般教養や教職教養といった受験科目が課せられない場合が多いので、自分の専門分野の勉強に集中することができます。
異動がないので、引っ越しの心配がないことや数年単位で新しい環境に慣れる必要がある煩わしさがないことも私立学校教員のメリットです。
ただし、学校によっては公立と変わらないほどブラックなところもありますし、異動がないため変化しない人間関係に苦しめられる場合もあることは頭に入れておきましょう。
幼稚園・保育園教諭
免許を持っているなら、幼稚園や保育園の先生はいかがでしょうか。
学校で子どもと関わった経験を生かすことができます。
もし、免許を持っていない場合でも、保育士免許なら通信教育や独学でも取得が可能です。
(ただし、所定時間を超える実務経験が必要)
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学童指導員
現在、共働き世帯の増加に伴い、放課後子どもを預ける場所として学童の需要が高まっています。
採用の際には、保育士や教員免許などの専門資格を必須とする場合もあり、教員免許状を生かすことができます。
主に、学校が終わってからの勤務になるので就業時間が遅めの傾向があります。
午前中を有効活用して、自分の時間を確保したい方にはおすすめです。
放課後等デイサービススタッフ
学童と同様に、放課後等デイサービスの需要も拡大しています。
6~18歳までの障がいのあるお子さんや、発達に特性のあるお子さんが、放課後や長期休みに利用できる福祉サービスです。
近年、障がいに対する理解や支援の輪が広がり、デイサービスや同等の施設が急増しています。
学童以上に専門的な知識や経験が必要なことから、教員としての経験を十分いかすことができる仕事です。
日本語教師
日本語教師とは、日本語を母語としない人に日本語を教える仕事です。
日本で暮らす外国人は年々増加傾向にあり(ここ数年はコロナの関係で減少)、日本語教師の需要は高まりつつあります。
国内外の日本語学校や、インターナショナルスクールの先生、日本で働く外国籍のビジネスマン向けの講師など、幅広く活躍できる仕事です。
最近では、オンラインで日本語を学ぶ人も増加傾向にあるので、オンラインレッスンの講師の需要も高まっています。
海外に興味がある方や、教えることが好きだけど自由に働きたい!という方にはおすすめです。
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塾講師・家庭教師
教えることに特化した仕事と言えば、塾講師や家庭教師です。
中学校や高校で、専門的な分野を教えていた人には特におすすめです。
ただ、学校と違い、成績アップや志望校合格など結果が伴うシビアな仕事でもあります。
教えることに特化した仕事がしたい人は、塾講師や家庭教師はいかがでしょうか。
【教員からの転職】おすすめの転職先(教育関係以外)
「教育関係とは一切関係ない仕事がしてみたい!!」
このように考えている人もいるのではないでしょうか?
ここからは、教員におすすめできる教育関係以外の仕事をご紹介します!
地方公務員(市・県職員)
「教員は辞めたい…。でもやっぱり安定は捨てられない。」
そんな方には、市役所職員や県庁職員がおすすめです。
教師と同じ、地方公務員なので給料や福利厚生も大きく変わりません。
ただ、受験には年齢制限があることや、仕事をしながら試験勉強を進めなければならないことを考えるとハードルは高いかもしれませんね。
営業職
教員には話すことが上手な人が多いです。
子どもや保護者、人と関わることが多い仕事でもあるので、そこで培ったコミュニケーションスキルは営業の仕事でも生かせるでしょう。
ただし、教員にはない「ノルマ」という制度がある場合もあります。
人と競争するのを好まない人や、ノルマのために仕事を頑張ることに抵抗がある人は、よく考えて転職を決めましょう。
接客・販売
営業と同様、接客や販売業では、教員時代に培ったコミュニケーションを生かすことができます。
教員は、子どもから保護者、地域住民など、幅広い年代の人と関わる機会があります。
客層が広い業界の販売や接客でも対応できる力があるといえます。
IT業界
教員の転職先として、IT業界もおすすめできます。
「え!?IT業界なんて意外!!」
と思われるかもしれませんが、教員からIT業界へ転職する人は少なくありません。
IT業界と言っても、職種は幅広く、
- エンジニア
- Webデザイナー
- マーケター
など多岐にわたります。
ITに関する仕事の中から、自分にあった職種を探すのは難しくはないでしょう。
特に、IT業界は今後も伸び代がある業界なので、将来性もあります。
時代に合った働き方をしたい人にも、IT関連の仕事はおすすめです。
【教員からの転職】おすすめの転職先(その他)
ここまで、さまざまな職業をご紹介してきました。
「新しい働き方も視野に入れてみるのはどうだろう?」
「新しい働き方って?」
フリーランス
どこかに勤めるのではなく、自分で働く「フリーランス」という働き方もあります。
フリーランスとは、会社や団体などに所属せず、業務委託により自分の技術や商品を提供する個人事業主のことです。
フリーランスには、さまざまな仕事があります。
- Webライター
- Webデザイナー
- エンジニア
- YouTuber
- Webマーケター
- コンサルティング
などが王道ですが、もちろん自分のスキルや得意を生かして新しい仕事を開拓することもできます。
なんといっても、自由な働き方ができるところ、自分の好きや得意を生かせるところがフリーランスの魅力です。
ただし、教員とは正反対で、福利厚生は少なく、給料も安定しないという面があることは忘れないでくださいね!
非常勤講師×個人事業という新しい働き方も!
「フリーランスのような自由な働き方に魅力を感じるけど、安定がないのは怖いな。」
「そんな人は、教員とフリーランスの二刀流がおすすめ!!
教員として働きながら副業で稼ぐんだ!」
「え、でも教員は副業禁止だよ?」
「そう、だから非常勤講師なんだ!」
本来、教員は公務員なので副業はNGです。
公務員の副業は、法律で禁止されています。
ただし、それはあくまで正規の教員の場合で、非常勤講師はこの限りではありません。
ですので、教員以外の仕事にも興味がある方やいずれフリーランスとして独立したい方は、非常勤講師として働きながら、副業にチャレンジしてみましょう!
※教育委員会の判断によっては、非常勤講師でも副業が禁止される場合もありますので、詳しくは管理職に確認してください。
教員からの転職は難しい!?教員におすすめの転職先12選と転職の流れまとめ
さて、教員からの転職3ステップとおすすめの転職先を12こご紹介しました。
教員からの転職の流れを把握して、スムーズに転職活動を進めていきましょう!
その際、転職エージェントやジョブカフェを積極的に利用するのがおすすめですよ。
教員からのおすすめ転職先として、
- 私立学校教諭
- 幼稚園・保育園教諭
- 学童指導員
- 放課後等デイサービススタッフ
- 日本語教師
- 塾講師・家庭教師
- 地方公務員(市・県職員)
- 営業職
- 接客・販売
- IT業界
- フリーランス
- 非常勤講師×個人事業
をご紹介しました。
ぜひ、自分に合った仕事、働き方を見つけてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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