こんにちは、PAOです!
最近、絵を描く練習を始めました!
いずれは、アイコンやブログのヘッダーなんかもかわいくしていけたらな、と思っています。
さて、前回に引き続き今日は、「字を書くことが苦手な子どもへの指導について」です。
前回の記事で、「書く」という行動を分解して、つまずきポイントを確認することが重要だという話をしました。
- 字を見て形を捉える
- 字を認識する
- 鉛筆を持って程よい力で紙に線を描く
- 認識したイメージの通り手を動かす
この中の、「1,2」にあたる、「見る・認識する」ところでつまずきがある場合の支援の仕方については前回の記事をご参照ください。↓
ということで、今回は、「書く」という行為そのものにつまずきがある場合について、アプローチの仕方をご紹介します!
「書く」
手先の不器用さが原因の場合
「書く」ことが苦手な子どもの多くは手先が不器用です。
鉛筆を持つ手の角度や力加減が難しいと、字が上手に書けません。
例えば、わたしたちが玉こんにゃくをお箸で食べるのをイメージしてみると分かりやすいかもしれません。
滑らないような力加減でつまんだり、転がっていかない角度にお箸を傾けたり、落とさないように口までそーっと運んだりするのはなかなか難しいですよね。
不器用さんたちにとって、字を書くということはこれに近い感覚だと考えるとイメージしやすいでしょう。
また、手先が不器用な子どもは、字を書く以外にも、ひもを結ぶ・はさみで切る・ボタンをとめる等の動作も苦手な場合が多いです。
つまり、手先を使う運動をたくさん遊びに取り入れて、訓練してあげることで改善に繋がります。
例えば、粘土は、手先の訓練に非常に良い遊び道具です。
にぎる・つぶす・広げる・細くする・ちぎる・丸める…等、粘土一つでたくさん指先を使います。
「ええ!漢字が書けないのに、粘土で遊ぶの!?関係ないじゃん!( ゚Д゚)」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、遠回りのようで、意外と近道だったりするものですよ♪
鉛筆を持っての練習では、点つなぎや迷路なども良い訓練になります。
自分が線を引きたい方向へ手を動かしたり、はみ出さないように迷路をたどったりすることで、楽しみながら鉛筆の練習をすることができます♪
ちなみに、点つなぎは数の学習にも役に立ちます!
「書く」という作業自体に抵抗がある場合
「走るのが苦手」とか、「歌うのが嫌い」といったように、そもそも「字を書くこと自体が嫌!」という子どもも少なくありません。
そんな子どもにとって、漢字練習の宿題なんて地獄ですよね!!
歌を歌う宿題はないけど、字を書く宿題はいっぱいありますからね。
そうなると、
書くのが嫌い → 書きたくない → 適当にやるorやらない → 覚えない
といった感じで、最終的には漢字を覚えられないところに繋がります。
こうした子どもの場合は、前回の記事でもご紹介した、「音で覚える」方法がおすすめです。
例えば、「書」という字。
- ヨの真ん中突き抜けて、
- 二を書いて、
- 縦棒止めて、
- お日さま
といった感じです。
これなら、何回も何回も書かなくても簡単に漢字を覚えることができますよね。
また、「何回も繰り返し書く」以外の方法で漢字を覚えるアプローチをすると良いですね。
漢字練習は、あくまで「漢字を覚えること」が目的なのであって、「漢字をたくさん書くこと」が目的ではありません。
まとめ
「字を書く」ことが苦手な子どもへ、具体的な支援の方法をまとめました。
「書く」という一つの動作を切り取っても、実はつまずきポイントがたくさんあるんですよね。
つまずきポイントを見極めて、適切に支援していくことで、子どもも楽しみながら学習することができます。
そうすると、少しずつ成功体験を積み重ねていくことができます。
これが非常に重要です!(=゚ω゚)ノ
子どもの成長には、「漢字を100回書いて覚えろ!」と言った力任せの指導ではなく、「覚えることができた!」「楽しい!」と思える成功体験が必要なのです。
「書く」ことが苦手な子どもを持つ保護者の方々や、指導に迷っている先生方の参考になったら嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪