今日は、教師という仕事から抜け出したいと考えている、初任・若手の先生に読んでほしい内容です!
初任者だけど、もう教員辞めたい!
こんな風に悩んでいる、初任・若手の先生方は多いのではないでしょうか?
その気持ち、よーーーーーーく分かります!
でも、ちょっと待ってください!!
正直なところ、初任の先生がすぐに教員を辞めてしまうのは、おすすめできません。
ええ!どうして!?
ということで、今回は、
- 初任・若手の先生が教員を辞めたくなる理由
- すぐ仕事を辞めない方がいい理由
の2点についてまとめてみました!
5年間小学校教員として勤務し、その後退職した経験から、わたしの考えを述べていくよ♪
初任・新卒が教員を辞めたくなるのは当たり前!?
働き始めてまだ数ヶ月だけど、仕事が辛い…。
もう辞めたいと思ってしまうのは自分が弱い人間だからかな…。
初任の先生のこんなお悩み。
その気持ちはよーーーーーく分かります。
わたし自身もそうでした。
初任や若手の先生が教師を辞めたいと思うのは全然珍しいことじゃないよ!
SNSでは若手の先生方の悲痛な叫びで溢れかえっています。
悩んでいる人はたくさんいるよ!
“自分が弱い人間だ”なんて思うのはやめよう!
初任・新卒が教員を辞めたくなる理由
では、なぜ初任・若手の先生は教員を辞めたいと思ってしまうのでしょうか?
人によって辞めたい理由は様々ですし、一つのことが原因ではない場合がほとんどです。
今回は、辞めたい理由として特によく聞く意見を3つ取り上げてご紹介します!
残業が多い・休みがない
先生が教員を辞めたい理由で一番よく耳にするのが、この「残業が多すぎる」や「休みがない」といった過重労働。
実際、わたしも初任の時は朝7時に学校着、夜21〜22時帰宅の日々だったよ!
初任の先生は、全ての仕事が初めてですから一つ一つのことに時間がかかるのは当然です。
どこで手を抜いたらいいかも分からないから全てのことに全力投球。
結果、毎日残業、休日出勤を余儀なくされてしまうのです。
さらに中学校の先生だと部活動もあるので、土日の休みすらないことも。
中学校教員の夫が初任の時、33連勤とかあったよ!
ブラック部活動ってやつだね!!
人間関係が辛い
先生は、人間関係を築くのが非常に難しい仕事です。
「どんな仕事にも人間関係は付きまとうものだ!」
という人もいますが、わたしは教員の人間関係は少し特殊だと思っています。
例えば、
- お医者さんなら、病気
- 美容師さんなら、髪
- アパレル店員さんなら、服
に向き合えば良いわけですが、
- 先生が向き合うのは、子ども
向き合わなくてはならないのが生身の人間ですから、余計難しいですよね。
また、教員の場合、築かなければならないコミュニティが多岐にわたります。
- 対子ども
- 対保護者
- 対教職員
- 対地域住民
などです。
これも、教員の人間関係が難しい理由の一つです。
自分に向いていない気がする
初任の先生は、採用されたら4月からいきなり教壇に立ちます。
特に小学校の先生なら、担任をもたされる場合がほとんどです。
充分な研修もないままに、
- 初めてのクラス
- 初めての授業
- 初めての行事
- 初めてのクレーム対応
- 初めての成績処理
- 初めての校外学習
- 初めての部活動顧問
などなどをこなしていかなければなりません。
これを全てこなせる初任の先生なんているわけないんですが、他の先生方はテキパキとこなしていくのです。
それを見ていると、
「自分は教師に向いていないのかな。」
と思えてしまうのも自然なことですよね。
初任・新卒の教員が辞めない方がいい理由
教員という仕事の大変さに、教師を辞めてしまう初任の先生が後を絶ちません。
でも、すぐに教師を辞めてしまうのはおすすめできません。
5年間勤務してから退職したわたしの経験から、その理由を解説していくよ!
休暇制度が充実しているから
教員は大変な面が目立ってしまいますが、実は福利厚生が超しっかりしています。
産休や育休はもちろん、病気になった時の制度も非常に手厚いのです。
公務員として受けられる恩恵は受けた方がいいよね!
病気休暇(いわゆる病休)について、超簡単にまとめると以下の通りです。
《公務員の病気休暇制度》
- 病気休暇…90日間(給与満額支給)
- 病気休職…最大3年間
- (1年間は給与8割支給、その後2年間は傷病手当金として給与の⅔が支給)
医師の診断や教育委員会の判断次第で多少差はあります。
でも、このように給与や手当を頂きながらお休みを取得することが可能なんです!
ですから、辞める前にまずは休みましょう!
個人的には、休職しながら転職活動をするのがおすすめです。
勤務しながらの転職活動は時間の確保が難しいですが、休職すれば時間に余裕が出ます。
時間があれば、転職エージェントに登録して求人情報を探したり、ジョブカフェのような就職支援センターへ相談に行ったりもできますよね。
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生活基盤が安定していないから
初任ということは、働き始めて間もないということですよね。
そうなると、まだ生活の基盤ができあがっていない場合がほとんどです。
そんな状態で仕事を辞めるということは…
仕事を辞める
↓
給与がなくなる
↓
生活が困窮する
↓
心の余裕がなくなる(就業も難しくなる)
といった具合に、負のループに陥ってしまう可能性があります。
実家暮らしとか、頼れる人がいるとなれば話は別だけどね。
そうでなければ、収入がなくなるのはやっぱり厳しいよね!
仕事の全体像が見えてくるまでに3年はかかるから
前述した通り、初任の先生にとっては全ての仕事が初めての経験です。
全く見通しが持てず、暗闇のトンネルを突き進んでいるような感覚に近いかもしれません。
毎年毎年、こんな辛いことの繰り返しなのかな。辞めたいな…。
と思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!!
2年目以降になると、仕事の見え方がガラッと変わります!!!
その理由は、学校の業務は年によって大きく変わることがほとんどないからです。
1年間、学校の仕事を経験することができれば2年目以降はそれの繰り返しになります。
ですから、2年目以降は負担感がかなり軽減されます。
わたしも、中学校教員の夫も、学校の仕事をある程度網羅できるようになるまで3年はかかったという実感があるよ!
1年目、辛いのは当たり前。
その時の感情だけで辞めてしまうのはもったいないです。
「辛かったけど、あの時辞めなくてよかった!」という声も実際あるんです!
3年経験してからやはり向いていないと思うなら退職、
もう少しやってみようかなと思うなら継続
というのがわたしの考えかな!
初任・新卒の教員が辞めたくなったらすべきこと
とはいえ、辛い状況の中で仕事を続けるのは厳しいですよね。
初任の先生が「もう辞めたい」と思った時にできることはないのでしょうか?
休む
シンプルに、これに尽きます。
前述した通り、教員は休暇制度が非常に充実しています。
ですから、心や体に不調が現れた時には遠慮なく休みましょう。
長期で療養を必要とするほど悪化してしまう前に、まずは年次休暇を活用することがおすすめです。
そうは言っても、休みづらいな…。
と思われる方も多いですよね。
初任の先生でも年休をとりやすくする方法は以下の記事が参考になります。
https://dyaly.tech/20220321-2/
転職活動をする
すぐ辞めるなって言いながら、転職活動しろってどういうこと?
確かに、矛盾を感じますよね(笑)
ここで押さえておきたいのは、
「転職をする」のではなく、「転職活動をする」のです。
ここでいう転職活動とは、求人サイトを眺めてみたり、転職エージェントに登録してみたりすることです。
教員以外の職業の求人を見ていると、
「なんだ、教員以外にも自分にできそうな仕事っていっぱいあるじゃん♪」
「〇〇ってこれしか給料もらえないのか!意外と教員って恵まれた職業かもなあ…。」
なんて思えることも結構あります。
それだけでも、心にゆとりが出てきますよ♪
転職をするのはリスクを伴いますが、転職活動ならリスクはありません。
可能なら職業斡旋所に行ってみたりするのもおすすめです!
転職の際、教員の皆さんが悩みがちな履歴書の「職歴」の書き方は以下の記事にまとめています。
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貯金する
教員辞めたいけど、辞めたら生活費どうしよう…。
こんな悩みを抱えている初任の先生も多いのではないでしょうか?
教員を辞めるなら、辞める前に必要最低限の貯金を作ることが大切です。
わたしは初任の時から仕事を辞めたかったので、いつ辞めても良いように2年間で200万円貯金したよ!
この貯金は、「いつ辞めても生きていける!大丈夫だ!」という心の余裕にも繋がりますよ!
初任・新卒の教員がすぐに仕事を辞めない方がいい理由まとめ
教員の多忙化が問題視されるようになった昨今の学校現場。
初任や若手の先生たちも苦しい状況に追い込まれています。
そんな中で、初任の先生が教員を辞めたくなるのは当然のことと言えます。
初任・新卒の先生が辞めたい理由として、
- 残業が多い・休みがない
- 人間関係が難しい
- 自分に向いていない気がする
などがあります。
ただ、初任の先生がすぐに教員を辞めてしまうのはおすすめできません。
なぜなら、
- 休暇制度が充実しているから
- 生活基盤が安定していないから
- 仕事の全体像が見えてくるまでに3年はかかるから
です。
辛くなったら、まずは休暇制度を存分に活用しましょう!
その間に生活基盤を安定させる資金を貯め、次の仕事を探すのがベターです。
初任・新卒の教員が辞めたくなったらすべきことは、以下の2点です。
- 休む
- 転職活動をする
- 貯金をする
教員以外にも仕事はたくさんあるんだ!と視野を広げたり、いつ辞めても大丈夫!と思えるほど貯金をしてたりすると、心の余裕ができますよね。
それが意外と継続の鍵になります。
いかがだったでしょうか?
この記事で、一人でも多くの先生が未来への希望を見つけ出してもらえたら嬉しいです♪
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