こんにちは、PAOです!
最近、息子の黄昏泣きが酷くなってきました。
なかなか泣き止まないのは大変ですが、まだ生後3か月なのに、あの夕方の寂しい雰囲気を感じ取っているなんてすごいなあ、と思います。
時間感覚が身に付いてきたのも成長を感じます(*^^*)
さて、今日は、特別支援教育に関するお話をします。
みなさんは、「特別支援学級」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
「なんか遠い存在。」
「いつも遊んでいる。」
「人数が少ない。」
「特別な子が通うところ。」
などなど…、
特別支援学級に関わったことが無い人は、少し未知のイメージを持っているかもしれません。
また、小学校に通うお子さんをお持ちのお父さん、お母さんで、
「どうして●●ちゃんは、みんなと違うクラスに通っているの?」
なーんて聞かれて、困った経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
わたしは、実は、小学校教員時代、特別支援学級担任と特別支援コーディネーターをしていました。
一応、特別支援教育の免許も取得しています。
そこで今回は、特別支援学級について、「よく聞かれる質問」にお答えする形でまとめてみました(^^)/
小学生の子どもにも理解できるように、易しい言葉で表現しています。
(※大人の方にも読みやすいように、漢字はそのままです。)
ご家庭で子どもと話したり、通常級の先生が児童に伝えたりする際、参考にしていただければ幸いです。
特別支援学級って何?
みなさんは、”学校”って何のためにあると思いますか?
勉強するため?
遊ぶため?
友だちをつくるため?
どれも間違いではありません。
わたしは、学校は、「子どもたちが成長するため」にあると思っています。
みんなが、心も体も大きく成長するための学校ですが、成長するのに”良い場所”というのは人によって違います。
例えば、大人数の中で、みんなと一緒に過ごした方が大きく成長する人もいます。
逆に、少ない人数で、集中して活動した方が大きく成長する人もいます。
特別支援学級は、そういう、少ない人数の中で頑張った方が、より成長できる人が通う学級なのです。
どうして人数が少ないの?
さっきお話した通り、特別支援学級は「少ない人数の中で頑張った方が、より成長できる人が通う学級」だからです。
また、大人数の中での活動が苦手だったり、危なかったりする人も、特別支援学級に通います。
例えば、大きな声やうるさい音が苦手な人は、大人数の教室で音読の授業をするのは辛いですよね。
他にも、体を自由に動かすのが難しい人が、大人数の中で体育をしたら危ないですよね。
だから、少ない人数で安全に心地よく活動できるように、特別支援学級は人数が限られているのです。
いつも遊んでいるように見えるけど…?
特別支援学級では、よく勉強の中にゲームを取り入れています。
例えば、数字の勉強をするためにトランプを使ったり、ひらがなの勉強をするためにかるたを使ったりします。
自分の席にじっと座って勉強するのが苦手な人もいるので、楽しく勉強できるように、こうしたゲームをするのです。
他にも、ゲームや遊びはたくさんのことを学ぶことができます。
お友だちと話をして、コミュニケーションをとりながら活動すること。
ルールを守って仲良く活動すること。
勝っても負けても、怒ったり泣いたりしないで楽しく活動すること。
遊んでいるように見えることも、実は大切な勉強の時間なのです。
おもちゃがいっぱいあるのはどうして?
おもちゃが、勉強道具になるからです。
例えば、さっきお話しした通り、友だちと仲良く、楽しく活動することを勉強するためにゲームを使います。
手先が不器用な人が、上手に手を使う勉強のためにつみきやブロックがあります。
教科書では学べないことをおもちゃから学ぶことができるのです。
勉強が苦手な人が行くところなの?
それは違います。
もちろん、中には勉強が苦手な人もいます。
でも、それは特別支援学級だけではありませんよね。
勉強が大好きで、とっても物知りで博士みたいな人も、特別支援学級にはいますよ。
誰にでも得意なこと・苦手なことがあります。
それは、特別支援学級に通う人も、そうでない人も関係ないのです。
勉強のできる、できないで、特別支援学級に通うかどうかが決まるわけではありません。
わたしも支援学級に入りたい!どうしたら入れるの?
特別支援学級は、入りたかったら誰でも入れる、というわけではありません。
だって、みんなが特別支援学級に入ってしまったら、少ない人数でお勉強ができなくなってしまいますよね。
特別支援学級に入るかどうかは、入る人と、その親と、教育委員会という教育のお仕事をするところの担当者さんがよく話し合って決めます。
最終的に決めるのは、本人とその親です。
特別支援学級の方が、その子に合った環境だな、ここなら成長することができるな、と分かった時に通うことが決まります。
自分が入りたいだけで、入ることはできません。
まとめ
これらの6つの質問は、支援級担任時に子どもから聞かれたことです。
子どもに、特別支援学級について、説明するのって難しいですよね。
そもそも大人の方が特別支援学級というクラスについて、よく理解していないことが多いと思います。
だから、子どもに聞かれてもうまく説明できなくて、
「特別な子が通うところだよ。」
とか
「お勉強できない人が行くところだよ。」
とか、説明をしてしまっていることも少なくないように思います。
これでは、子どもも特別支援学級というところを勘違いしてしまいますよね。
正しい説明で、正しい理解を進めてほしいと感じます。
障害や特別支援について、正しい理解を広げていくことが、共生社会の第一歩ではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪