こんにちは、PAOです!
最近、息子の睡眠のサイクルが不規則で振り回される毎日です_(:3 」∠)_
さて、今日は、「字を書くことが苦手な子どもへの指導について」です。
”字を書く”ことは、学習の場面では必須の力です。
でも、それが苦手な子どもって実は結構多いんですよね(;^ω^)
「漢字を覚えるのがどうも苦手で…。」
「なかなかきれいな字が書けなくて…。」
と、お子さんの書字について悩んでいる保護者の皆様必見です(^^)/
もちろん、学校の先生方の参考にもなると思います!
つまずきポイント確認
そもそも、どうして字を書くことが難しいのでしょうか?
これを理解するためには、”字を書く”という行動を詳しく見ていく必要があります。
わたしたちが当たり前にやっている”字を書く”という行為ですが、分解すると以下のように分けることができます。
- 字を見て形を捉える
- 字を認識する
- 鉛筆を持って程よい力で紙に線を描く
- 認識したイメージの通り手を動かす
このように、”書く”という動作一つをとっても、実はこれだけの要素が詰まっています。
この中のどこにつまずきポイントがあるのかを見つけてあげることが、支援の第一歩です。
上の4つの要素は、「1,2」と「3,4」で二つに分けることができます。
1,2は、主に「見る・認識する」部分。
ここにつまずきがある場合、「見る」ことに対して支援をアプローチしなくてはなりません。
3,4は、主に「実際に手を動かす」部分。
ここにつまずきがある場合、実際に手を動かすところに支援をアプローチする必要があります。
ちなみに、「見る・認識する」、「実際に手を動かす」、どちらにもつまずきがある子ももちろんいます。
というか、このパターンが一番多い気がします(;^ω^)
つまずきポイントをしっかり把握し、それに合った支援をしていくことが重要です。
それでは、それぞれの支援の方法を具体的に考えてみましょう。
「見る・認識する」
「見る」ことにつまずきがあった具体例
ある2年生の男の子の事例を一つご紹介します。
その子は、漢字の書き取りがとても苦手でした。
ひらがな、カタカナも書くことはできるものの、形が整いません。
真面目で、一生懸命練習するのですが、なかなか上手になりません。
ある時、特別支援に詳しい方から、「見え方に問題があるのでは?」と助言をいただきました。
そこで、詳しく検査してみると、その子はなんと遠視だったのです。
遠視だと、近くのものが見えにくくなります。
よくある視力検査は近視を調べるものがほとんどなので、本人も保護者の方も気付かなかったようです。
このように、そもそも見ること自体につまずきがあった事例です。
また、近視の場合でも、眼鏡をかけるようになったら書字の不安定さが改善された、という事例も聞いたことがあります。
子どもが見えにくそうにしていないか、まずは確認してみましょう。
「認識する」ことにつまずきがある場合
まずは、こちらの画像をご覧ください。
なんか、灰色のブロックみたいなものが並んで…いるけど(・・?
ここには、実は文字が書いてあるのですが、分かりますか?
察しのいい方はもうお気づきですね。
青い文字で「LIFE」という英語が書かれてあります。
文字を認識することにつまずきがある子は、こんなイメージです。
「ディスレクシア」と呼ばれる、読み書きに困難のある障害の一つである場合もあります。
このような場合の支援の一つに、「音で覚える」方法があります。
例えば、「書」という字。
これは2年生で学習する漢字で、つまずく児童も多い字です。
目で見て覚えようとすると、横線がいっぱいあって子どもは混乱してしまいます。
そこで、この字を分解して、言葉で表現してみます。
- ヨの真ん中突き抜けて、
- 二を書いて、
- 縦棒止めて、
- お日さま
といった感じです。
このように、言葉にしながら書くことで漢字を覚えることができます。
これなら、子どもも楽しみながら練習できますよね(^^♪
また、認知機能を鍛えるならコグトレもおすすめです!
コグトレに関しての記事は、別で詳しく書く予定ですので、お待ちくださいm(_ _)m
もし、今詳しく知りたいんだ!!という方は、↓こちらのサイトをご参照いただくと良いかと思います。
もしかしたら、文字の認識が非常に難しく、字を書くことが苦痛だと感じてしまうほど厳しい場合もあるかもしれません。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/18611.html
NHK政治マガジン
このような場合は、無理をして「書く」ことにこだわるのではなく、「書く」以外の方法で支援を考えることも有効な手段です。
特に、最近ではパソコンやタブレットを学校で使用することは当たり前になりつつあります。
こういったICT機器もどんどん活用を進めていきましょう。
まとめ
今回は「見ること」「認識すること」にアプローチした支援についてご紹介しました。
ここをクリアするだけでも、かなり文字の書き取りが楽になると思いますよ!(^^)/
これは、LDを含む発達障害を持つ子どもだけでなく、通常級の子どもにも有効な漢字学習の手立てになります。
特に、漢字は苦手意識を持っている子どもがたくさんいます。
だからこそ、楽しんで学ぶことが大切ですよね。
次回は、字を書くことが苦手な子どもへの指導の仕方~書く編~をご紹介します!
一人でも多くのお子さんの困難を取り除けたら嬉しいです♪
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪